初盆は、大切な人を失った後に迎える最初のお盆を指します。
一般的に、初盆の法要は7月末~8/15に行われます。
この特別な時期には、どのような服装を選ぶべきか迷うことがよくあります。
不快に思われないよう、また他の参列者との調和を考えた服装を選ぶポイントを、男女別、子供向けに分かりやすく説明します。
初盆での女性の服装
まず、初盆での女性の服装について解説します。
- 基本的には喪服や礼服を選ぶことが一般的。半袖や七分袖などのバリエーションもあります
- ワンピースを着る場合は、黒のスーツ風ワンピースや半袖の喪服タイプが適しています。必要に応じてジャケットを加えることもできます
- スーツを選ぶなら、シャツは白無地が基本。スカートでもパンツでもどちらでも構いません
- 靴は、つま先やかかとが見えない黒のパンプスが好ましいです
- 足元は黒か肌色のストッキングを合わせます
- アクセサリーはパールのネックレスやイヤリングが適していますが、付けなくても大丈夫です
- 平服が指定される場合は、黒、グレー、紺などの落ち着いた色合いのワンピース、もしくは白いブラウスと黒やグレーのスカートやパンツを組み合わせると良いでしょう
初盆に出席する女性の服装選びでは、喪服や礼服が一般的に推奨されます。
これは親族であるかどうかに関わらず、服装指定が特にない場合でも同様です。
夏の暑さを考慮して、半袖や七分袖の喪服や礼服を選ぶのが一般的に受け入れられています。
適した服装としては、黒色のスーツやワンピースが推奨されます。
特に、半袖の喪服用ワンピースは、安心な選択肢と言えます。
可能であれば、ジャケットを携えると便利です。
法事や食事が冷房の効いた部屋で行われることも考え、スーツを選ぶ場合は白無地のシャツが望ましいです。
派手な柄や色は避けた方が無難です。
ボトムはスカートかパンツかを問わず選ぶことができます。
靴に関しては、黒のパンプスが最適です。
開いたつま先やかかと、露出度の高いサンダルやミュール、光沢のある素材は避けるべきです。
ストッキングは黒か肌色のものを選び、装飾がないタイプが好ましいです。
靴下を選ぶ場合も、肌が露出しない黒色なら問題ありません。
アクセサリーは、パールのネックレスやイヤリングが適切ですが、付けなくてもかまいません。
案内状に「平服」との指定がある場合は、黒、グレー、紺色などの落ち着いた色合いのワンピース、もしくは白のブラウスに黒やグレーのスカートやパンツが適しています。
この際も、ストッキング、靴、アクセサリーは上記の通り選ぶことが望ましいです。
露出度の高い服装や派手なアクセサリーは控えるべきです。
続いて、男性、子供の服装について解説します。
初盆における男性の服装のポイント
初盆に参列する際の男性の服装は、基本的には喪服や礼服が適切です。
シャツは白無地を基本とし、ネクタイは黒、グレー、紺など地味な色で無地を選ぶのが良いでしょう。
靴と靴下は黒を選ぶのがマナーです。
平服が指定されている場合でも、カジュアルすぎるTシャツやジーンズは避け、黒や暗めのグレー、濃い紺など控えめな色のスーツを選びます。
明るすぎるグレーは不向きですし、黒に近い色を選べば間違いありません。
目立たないピンストライプのスーツも問題ありません。
服装選びでは、法要にふさわしい落ち着いたスタイルを意識することが大切です。
派手な色や柄のシャツ、ネクタイは適切ではありません。
また、室内で靴を脱ぐ際には、目立つ色や柄の靴下を避け、黒で統一するのが好ましいです。
また、光沢があるエナメル素材の靴も避けるようにしましょう。
初盆における子供の適切な服装
子供たちが初盆に参加する際の服装は、普段着で構いませんが、フォーマルな場にふさわしい服装が好ましいです。
学校制服がある場合には、それを着るのが最適です。
制服がない、または小さな子供の場合は、黒やグレー、紺などの控えめな色の服を選ぶと良いでしょう。
男の子はシャツにズボン、女の子は白いブラウスにスカートやワンピースが適しています。
乳幼児の場合、原色や派手な装飾がなければ、少々色鮮やかな服でも問題ありません。
子供服については、特別に新しい礼服を用意する必要はありませんが、初盆は故人を迎えて供養する大切な時ですので、失礼にならないような服装選びに注意しましょう。
初盆に相応しい服装の選び方
初盆は、故人を思い出し、家族や親族が一堂に会する機会です。
この期間は、故人の魂が戻ってくるとされ、墓参りや供養の行事が行われます。
この大切な時にふさわしい服装を選ぶことが大切です。
通常、初盆には故人への敬意を表すために読経や法要が執り行われます。
このような儀式に参加する際には、礼儀をわきまえた服装が求められるので、正しい服装選びの基本を理解しておくことが重要です。
準喪服について
準喪服とは、正式な喪服に準ずる服装を指します。
通常「喪服」と呼ばれるこのスタイルは、お通夜や法要などの喪に関するさまざまな儀式でよく着用されます。
喪主や遺族、そして参列者にも、この準喪服を着ることが推奨されています。
略喪服(平服)について
略喪服(平服)は、日常着とは一線を画す、ややフォーマルな装いを指します。
特に初盆の際には、カジュアルな服装、たとえばジーンズやTシャツなどはふさわしくありません。
代わりに、黒やグレーといった控えめな色の衣服を選ぶことが推奨されます。
初盆では一般に、喪服や礼服が望ましいとされています。
かつては男性は黒のモーニングコート、女性は黒の無地のアフタヌーンドレスを着るのが普通でしたが、初盆が暑い時期に行われることから、軽やかな喪服、すなわち準喪服の着用が普及しています。
夏用の喪服を持っている場合は、それを着用すると良いでしょう。